ワイングラスで味が変わる?|美味しく飲むための基礎知識を知ろう

ワイングラスと聞いて思い浮かぶのが、「脚のついたスマートなイメージのグラス」という人も多いのではないでしょうか。チューリップのようなグラスが一般的ですが、大きさやフォルムにはさまざまな種類があります。

ワインを楽しむようになると、自宅でもおしゃれにグラスを使いこなしたくなりますね。しかし、実際に選ぶとなると「どれを購入して良いのか良くわからない」という人も多いでしょう。ここでは、ワイングラスについての基礎知識を学びながら、おうちで使うのに最適なグラスを選ぶポイントや注意点についてご紹介していきます。

ワイングラスの形の理由と種類

最初に、ワイングラスの部位の名称を確認しておきましょう。一般的なワイングラスは、上からリム・ボウル・ステム・プレートという部位に分かれます。リムは、ワインを飲む際に直接唇に当たる縁の部分、丸い胴体部分のボウル、脚部分のステム、そして全体を支えるプレートという構造です。

ワイングラスがこのような形状なのは、温度変化がワインの味わいを微妙に変化させるため。飲むときにボウル部分をつかむのではなく、ステムを持つのが良いというのには、見た目だけではない理由があります。ただ、最近ではカジュアルにワインを楽しめる、ステムなしタイプのワイングラスも良く見られるようになりました。

ステムがあるワイングラスは、典型的な形状のように思えますが、実はそれほど歴史は長くありません。現在、ポピュラーになったチューリップ型のグラスが世に出たのは1958年、2020年時点では誕生からまだ半世紀ほどです。それ以前は脚のないラッパ型のグラスが一般的でした。

現在主流となっているワイングラスの主な種類と、特徴を見ておきましょう。

ボルドーグラス

チューリップ型の代表ともいえる形状です。卵型のボウルに広めのリムが特徴的。ボルドーワインの深い味わいと香りを引き立たせ、渋みを和らげます。

ブルゴーニュグラス

ボルドーグラスよりもボウルが広めで、金魚鉢のようにリムがすぼまっているのが特徴のグラスです。渋みが少なめで、香り豊かなブルゴーニュワインに適した形。小ぶりなタイプは、白ワインにも良く用いられます。

キャンティグラス

縦長で、リムがキュッとすぼまっているのが特徴。赤白どちらにも使えて、汎用性の高いグラスです。

モンラッシェグラス

リムが広めで、バルーン型のグラスです。白ワインの華やかな香りを楽しむのに適しています。

フルートグラス

縦長のシャンパン用グラスです。狭いリムは、炭酸を抜けにくくする効果があり、細長い形状は泡立ちを美しく演出してくれます。

ワイングラスの選び方

ワイングラスにはさまざまな種類があります。ワイングラスを選ぶのも悩むものですね。選ぶポイントを見ていきましょう。

ワイングラスを選ぶポイント

ワイングラスを選ぶ大きな要素としては、形・色・耐久性があります。20世紀になってから広まったチューリップ型が支持された理由は、ワインという飲み物の魅力を最大限に引き出しているからです。すぼまったリムが適度に香りを閉じ込め、芳醇な味わいをもたらします。

ボウルが大きいほど香りもふくよかになりますが、スペースを取り、扱いも難しくなるので家庭では適度なサイズがおすすめです。美しい色合いは、ワインを飲む楽しみの一つです。できるだけ透明度のあるグラスを選ぶと良いでしょう。

一方で、薄手で繊細な高級グラスは透明度も高くなりますが、家庭内では耐久性の不安があります。買い替えがしやすい程度の価格帯で、ある程度の厚みをもったグラスがおすすめです。

初めて選ぶのなら?

おうちで楽しむワイン用に初めて選ぶのであれば、赤白兼用グラスがおすすめです。入門者向けのほどよい大きさのグラスといえば、リーデル社のオヴァンチュアシリーズがあります。細いステムが不安な場合には、脚のないグラスでも良いでしょう。

同じくリーデル社の「リーデル・オー」リースリング/ソーヴィニヨン・ブラン は、カジュアルな赤ワインや白ワインにぴったりです。最初から気張らずにワインになじみ、好みがわかってきたら、先にお伝えした特徴を参考に少しずつそろえると良いでしょう。

ワイングラスの扱い方と注意点

洗い方は、ボウル部分を優しく持ち、割れやすいリム部分に注意して柔らかく……が基本です。汚れが少なければ、45度程度のお湯だけで大丈夫です。汚れが気になる場合には、スポンジに少量の洗剤をつけて、汚れやすいリムを中心に洗いましょう。ワイングラスを割ってしまうシチュエーションで最も多いのが、洗浄中といわれています。

ワインを飲んだ日は洗わずに、軽くすすいでお湯か水を入れておき、酔いが覚めた翌日に洗うのが安全策です。乾燥は、毛羽のない大き目のクロスを2枚使うと、手早くきれいに仕上げられます。

まとめ

・ワイングラスの知識を持つと、一層ワイン生活を楽しむことができる
・最初から気張るのではなく、身の丈に合わせてワイングラスを選ぶことが大切

何となくハードルが高そうなワインですが、ワインのそのものの特徴とともにワイングラスについて知ると、知識が深まり覚えやすくなります。経験値を上げるためには、家庭でもワインを楽しむのが一番です。

美しいワイングラスには気がそそられますが、最初から高額なものをそろえる必要はありません。自宅でも気軽にワインに親しめるように、身の丈に合ったワイングラスから始めていきましょう。

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